こんにちは、kenzoです。
今日は初投稿となります。
このブログではビジネス書や日々のニュースを分かりやすく図解を用いて説明したいと思います。
今回のビジネス書『会社の老化は止められない』
今回は『会社の老化は止められない 未来を開くための組織不可逆論』をチョイスさせていただきました。
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著者は『地頭力を鍛える』で有名な細谷功さんです。
著者は、本書は二十年以上にわたって会社という生命体を観察した結果の集大成と本の中で述べています。そして、本書のキーメッセージとして以下を述べています。
会社人間と同様、生まれた瞬間から老化の一途をたどり、決して若返ることはない。したがって会社もうまい年の取り方を考えたうえで「リセット」をかける必要がある。
日本経済新聞社「会社の老化は止められない」より抜粋
会社の老化とは?
本書の主題でもある「会社の老化」という言葉ですが、著者はそれを「数が増える」「均質化する」「複雑化する」等によって会社が劣化する現象、としています。
そしてその具体例として以下のようなことを挙げています。
- ルールや規則の増加
- 部門と階層の増殖
- 外注化による空洞化
- 過剰品質化
- 手段の目的化
- 顧客意識の希薄化と社内志向化
- 「社内政治家」の増殖
- 人材の均質化・汎用化
![](https://zukai-de-rikai.com/wp-content/uploads/2021/02/スライド1.png)
「会社の老化」と定義しているのは上記のようなことですが、
これらは不可逆的なものであるため会社が若返ることはありません。
そのため、人間が老化してそのうち命を落とすように、会社も永遠の命ではなくいつかは滅びる運命にあるということです。
しかし、そのように認識している会社は決して多くなく、まるですべての会社が永遠の命を持っているように振舞っているのが不思議であると著者は述べています。
![](https://zukai-de-rikai.com/wp-content/uploads/2021/02/スライド2.png)
対処法は?
著者はこれら会社の老化に対して3つの対処方法を述べています。
①老化を運命として受け入れる。
会社が老化するのは、「そうなる運命」なだけであり、経営者や特定の社員のせいではありません。
会社が永遠に存続することは不可能であると自覚することが必要です。
②老化をリセットする。
会社も人間同様に世代交代が必要です。
この世代交代は経営者や役員の交代を意味するものではなく、「子会社」が独立して親会社以上の規模の企業になることを指します。
しかし、日本の子会社はいつまでも「親のすねをかじる」ことしか考えていないと著者は指摘しています。
③眠れるイノベーターを活用する。
3つ目の対処方法は今求められているイノベーションを起こす可能性のある人材を活用する事です。
しかし、会社が老化しているほど起業家精神を持ったイノベーターは、活用されず「異端児」扱いされてしまいます。
![](https://zukai-de-rikai.com/wp-content/uploads/2021/02/スライド3.png)
感想
本書の指摘は、まるで私が所属する会社のことを言い当てているかのような内容でした。
大きい会社は漏れなく同様の老化を起こしてしまうということですね。
ただ、会社の老化が不可逆的なものである以上、風土改革のみを行っても大きな会社の成長にはつながりにくい、ということに気付くことができて良かったです。
会社の老化は誰のせいでもないのですね。
本書を読んだ以上、会社は老化するものだということを受け止め、会社のリセットやイノベーター活用をどのように行なっていくかを中長期的に考えてみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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